「特許を取っても金ばかり食って何にも役に立たない」という言葉を聴くことがあります。

本当でしょうか?

知的財産権を取得する意義は、以下に記すように8つあるとされています。

1.自社の創意工夫(知財)を“見える化”できる。

2.自社の創意工夫(知財)を“財産化”できる。

3.自社の創意工夫(知財)が“社内を活性化”できる。

4.知財によって、自社を“防衛”できる。

5.知財によって、取引先との“交渉力を強化”できる。

6.自社の“思いを伝達”できる。

7.知財によって、“協力者を獲得”できる。

8.知財によって、“安心を提供”できる。

出所:土生哲也著 元気な中小企業はここが違う!

 

最近起業された方にお話しを伺う機会がありましたので以下に紹介します。

その方は、起業に際し、弁理士に依頼して自社商品に関する特許を出願し、早期審査請求によって特許権を取得されています。

営業活動をする中で、大手事業者から、独占販売させて欲しいとの要請があったとのことです。しかしながら、自社で事業をコントロール出来なくなるとの助言を得て、断ったそうです。その決断の大きな支えになったのが、「特許権があるのでマネできない」との自負だったそうです。まさに、上記5の典型です。事業を成功させる上で、自社がコントロールできることは必須です。知的財産権取得の効果を実感した事例でした。